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JORAがサポートするセーラー志賀翔太さんが、2019年10月に開催予定の「Mini-Transat」レース参戦をめざします。
”Mini-Transat”とは、2年に一度フランスで開催されるMini6.50シングルハンドで行われる、2レグの合計約4000マイルを走り切るレースです。(2017年のレースはこちら

2017年にJORA代表北田氏のコ・スキッパーとしてClass40のレースに参加した志賀さんですが、次のチャレンジは単独のソロレースとなります。

レースまでおよそ1年半。参戦を決意した志賀さんへお話をうかがいました。

 

Mini-Transatトレーニング 志賀翔太

陸上班(以下、陸):
志賀さん、2019年Mini-Transatレースまで1年半を切りました。
昨年の『レ・サーブル・オルタ・レ・サーブル』『ファストネット』レースに続くオーシャンレースとなりますね。
今回は単独のレース。そしてMini6.5クラス。
Mini-Transatへ出よう!というプロジェクトに至るまでのエピソードなどをお聞きしていきたいですが、よろしいでしょうか。

志賀:
はい、お願いします。

陸:
まずは志賀さんのこれまでのヨット歴を簡単に教えてください。

志賀:
はい。
僕がヨットを知ったのは高校生の時です。水産高校だったので船乗りとしてオフショアレースの実習はうけていました。
その当時は”ヨット”といえば「世界一周」とか、そういうイメージがあったんですが、その後、大学に入ってからヨットを始め、競技としてのインショアレース(ディンギー)ばかりしていて、J/24やFarr30に乗っていました。

陸:
そうですか。学生時代のインショアレース…そこから、「世界一周」とか、オフショアレースの世界にチャレンジしてみたい、と思われたということなんですね。
そのきっかけはどんなものだったんでしょうか?

志賀:
そうですね。
インショアレースをやりながらも、長距離航海をやってみたいなっていう思いがずっとありました。
高校生の時、最初のヨットのイメージは「世界一周」で。そして、大学に入って実際にヨットを始めてみたら意外にもスポーツの世界でした…。ボルボオーシャンレースや海外のレースもその時に観ていたんですが、それに近いことは学生の時にはまったくできませんでした。
”ヨットやってるけど、究極の形は一人で世界一周するようなものなんじゃないのかな?!”という漠然としたイメージがありましたね。
もちろん、インショアのレースでめちゃくちゃ早くて強いというのも究極なんですけど。。
インショアレースだと完全にスポーツというか、、より早く走るというのが大事で。オフショアレースとなるとスピードはもちろん大事ですが、走り切らないといけないということがあるので、風がなくなっても進まなくていけない。
インショアレースで、一日その日でだけ帰ってきて何本もレースをやって、というヨットもあれば、それ以外にもオーシャンレースのような長い距離のレースもあるのにそれが大学ではできなかった。
マッチレースや、1対1のレースもあって、大学の終わりに出たんですけど…いろんなレースをやってみたい、という気持ちがありました。

陸:
なるほどぉ
そんな学生時代のヨットとの関わりの日々から、昨年(2017年)、JORAへ参加するというプロジェクトに至ります。インショアからオフショアへ。大きく世界が変化されますが、どのような経緯だったんでしょうか?

志賀:
はい。
レースについて、先ほどお話ししたようなことを思っていた頃にFacebookで「貴帆」の活動を知りました。
まさに「こういうことをやりたい!」って、思っていた事と重なりました。
これまでは、自分がやりたい場所がなかなか見つからなかったので、シングルハンド、ダブルハンドというのをやってみたかったし、これはいくしかない!と思って、2017年1月1日、元旦早々に北田さんへメールを送らせていただいたんです。
(※2017年6月24日のインタビューでもこのあたりのお話を伺っています)

陸:
どんな内容を送られたんですか?

志賀:
簡単なヨットの経歴と、オーシャンレースの経験はないけれど活動に参加できるのかどうか、と。
自分はレースというよりも世界一周をしてみたい、ということもお伝えしました。

陸:
それが最初の北田氏との出会いですか。世界一周をしてみたい、というメッセージ。。

志賀:
はい。

陸:
北田氏からの返答はどのようなものだったんでしょうか。

志賀:
メッセージした後しばらく返信を頂けなかったので、ダメなのかなぁと思っていました(笑)。ようやく数日後に返信を頂き、まずは会う事になりました。
そしてお会いした時に「世界一周したいんだったら、経験値を高めるためにもMini6.5というヨットがあるし、そのレース”Mini-Transat”が良いよ」と勧められました。

陸:
いきなりMiniのレースですか。すごいお話しですね。

志賀:
はい(笑)

陸:
その後、2017年3月1日にJORAが正式に発足します。そして、同年7月に行われた『レ・サーブル・オルタ・レ・サーブル』レースには北田氏のコ・スキッパーとして、同じく8月に行われた『ファストネット』レースには、フルクルーメンバーとしてClass40レースに参加されました。
あっという間に、JORAのチームメンバーとしてオーシャンレースの世界に飛び出したわけですが、急速に世界が広がったという印象を受けます。そのあたりはいかがでしたか?

志賀:
そうですね。。
北田さんからは、当初からMini6.5の事やオーシャンレースの事を色々とお聞きしていました。その中でも、まずはその”距離感”を経験することが大事だ、というお話がありました。

陸:
「距離感」ですか。

志賀:
はい。
インショアレースとは全く違うので、”オーシャンレースの距離感”を掴むことが大切ということ。そして、北田さんからの提案が、『すぐにMini6.5は無理なので、まずはClass40で体験してみるか』というものでした。

陸:
まずは、が、いきなりClass40とは、またまたすごいお話しですね(笑)

志賀:
ほんとに、そうですね。
ただ、やってみたい!という気持ちが先にあって、ヨットについては航海するということだけしか考えていなかったので(笑)。。

陸:
そこからはどのような?

志賀:
その提案を頂いてから早々に、2017年3月にフランスへ行き、必要な講習(World Sailing Survival講習)の受講やClass40(貴帆)への乗船を体験しました。そして、6月後半に再度フランス入りし、現地のJORAセーリングコーチの元でトレーニングを積みました。そのトレーニングを経て、ようやくコーチからレース参加のOKをもらい、7月2日からの「レ・サーブル・オルタ・レ・サーブル(往路)」へのオーシャンレース初参戦となりました。さらに、8月6日からの『ファストネット』レースは、5人で乗るフルクルーレースなんですがメンバーとして参戦しました。

陸:
なるほど。実際にオーシャンレースを体験してみていかがでしたか?

志賀:
とても感動したことはもちろん、特に「レ・サーブル・オルタ・レ・サーブル(往路)」は北田さんのおかげでレースができたという事、完走できた、と思います。そして、レースで学び、味わった様々なものを自分の糧として、自分の目標へ向けてしっかりと活動して行きたいとあらためて思いました。「自分がやりたかったのはこれだ!」と。

陸:
Class40のレースに参加することで、ご自分のやりたい方向が確実に定まったということですか?

志賀:
はい。やっぱりやりたい。これだ!と、2019年のレースへチャレンジする決意が固まりました。

陸:
素晴らしいお話ですね。”想い”だったことが実現したという。壮大なスケールでイメージしていた世界を体感してしまったということですよね。

志賀:
はい、ほんとうに。有難いです。
2019年のレース参戦まで、とにかく練習を重ねていきます。

陸:
ありがとうございます。
2019年レースまで、あと1年4か月ほどになりますね。応援してくださる皆さんにメッセージをいただけますか。

志賀:
はい。
このMini-Transatへの挑戦という事は、自分がやりたかったことなのですが、それを応援し、支援してくださる方がいるということは、普通はあり得ないことだと思います。本当にとても有難いです。2019年のMini-Transatに参戦できるよう、しっかりやっていきますので、今後も応援支援をよろしくお願いします。
繰り返しになりますが、ほんとうに有難うございます。

陸:
志賀さん、ありがとうございました!

・・・・

  志賀翔太 JORA 浦安マリーナにて

レースへ参加するまでにはクリアする関門がいくつかありますが、レース参加の実現に向けてJORAもしっかりサポートしていきます。
今後の活動も随時ご紹介していきますので、ぜひこのチャレンジを応援よろしくお願いいたします!

2017年の『レ・サーブル・オルタ・レサーブル』レースについてはこちら
『ファストネット』レースについてはこちら
志賀さんのレポートはこちら